長編小説
□果たせない約束(本編)
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序章
大きな変化は望んでいなかった。
富も権力も名声も何もいらなかった。
あの場所で、大切な仲間達を、楽しかった毎日を、ずっと守りたかった。
ただそれだけだった。
……それなのに。
いつかはその大切な仲間さえ失って。
裏切られて、罵られて。
『お前なんか誰も必要としてない』って言われたようなもの。
――――そんな今の俺には何が残っていると?
誰が真実を知っているというのか――……
もう、誰を信じたらいいのかわからない。
果たせない約束
(俺達は仲間じゃなかったの――?)