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□First Sky
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@「Io daro benedizione a vongole nuovo!(新しきボンゴレに祝福を!)」

※ネオボンゴレに固執するツナ、翻弄される歴代、救いに行く炎真

舞台は10年後。イタリアンマフィアそしてボンゴレが平穏に統治されている時代。
古里炎真はとある夜、夢の中でシモン=コザァートと出会う。
何でも、彼ごとく「新しきボンゴレが大変な事になっている」とのこと。それでも「そんな馬鹿な」と思う炎真。
――当たり前だ、ネオボンゴレT世のツナは何か守護者や他ファミリーと揉め事をしている様子はない。無論炎真も直接それを見ていたのだから。
しかし切羽詰った様子を見せ、その後霧の様にコザァートを見て、動揺を隠せない炎真。ボンゴレを注意深く見てみる事に。


「――貴方は、もう“いりません”」

同刻の、深夜のボンゴレ本部。特別な空間にて、本人達以外の誰にも知られる事のないであろうやり取りそして戦闘が行われていた。

「何を言う]世……――ッ!!!」
「もう俺は]世じゃありません!!」

ボンゴレリングへ呼びかけ、に勝手に呼び出す形で会った、ツナとジョット。さっきまで何らかの事で口論をしていたようだった。

「貴方の対策は万全です。真の零地点突破(オリジナルエディション)、それに終焉の炎――。知らなかったとでも?」
「ふっ……ははは、言うようになったではないか、]世。――俺の子孫よ、嬉しいぞ」

そして、ツナVSジョットの戦闘へもつれ込む。流石にそれまでの経験の差か、ジョットが優勢ではあった。――しかし、トドメ(?)をさそうとした瞬間に、ある事故が!

「!? 炎が出ない……だと!?」

なんと、グローブから覚悟の炎が出ないのだ。グローブが破壊されたとか覚悟が足りないという訳でも、吸い取られたのでもないのに……。

「さよなら、ジョット。今の俺はこの組織に就けて良かったと思ったりなんてしています。だからこそ、【…………】は許さない」
「――――ッ!!?」

険しい顔をしたツナが何らかの事実を口走った時、辺りは眩い光に包まれ…………。


そんなことがあったとは夢にも思わない炎真は、翌日、普通にツナを監視してみる。バレないように、だ。
一見、異常なし。しかし、よく見るとその指には見知らぬ輝きを宿したリングが。

「ツナ君、……そのリングは?」

「あぁ、【ネオボンゴレ】にちなんで、新しいボンゴレリングを、タルボさんに作って貰った。守護者の皆ともお揃いなんだ」

ニコリと笑うツナ、そして一応頷くもののどこかに引っかかりを覚える炎真。

それと同時に、見かけた守護者の誰も付けていないような空色のペンダントにも目を奪われた。


『お前まで騙されるのではない、シモン10代目よ――』

「えっ」

――刹那、声がスッと耳に入り込んで来た気がした。……随分大人びている、何かを伝えたいような声。
どうしたの、とツナがまたさっきのように笑ったが、炎真は再度頷く事は出来なかった。

ツナは炎真の考え事なんて見抜いているように見えた。……だからこそ、あんなことを言ったのだろう。


「それにね、俺達は二度と過去には縛られないって決めたから――」
「過去の“アイツ”のアイデアには、感謝しないと」

悲しい微笑みから生まれた、ボンゴレ最大の血の策略に気づくのはいつ?


****

“アイツ”≠ジョット

沢田綱吉が、甘えを捨てる為に取った策略。ジョットだけではない、ボンゴレリングに宿る歴代のボスを閉じ込めバラバラに分解し利用する。

ようするにリング争奪戦のXANXUSがモスカをそういう機械にしたみたいなアレ。だが当の本人XANXUSは今回のツナには割かし無関係。なのにアイデア取られているみたいな。まさに解せぬ。

ジョットはじめ歴代の炎が出ないのは、ツナがせこい技を使ったのではありません、【そういう技】を無理矢理取得したのです。

ボンゴレと関係の深い炎真とシモンファミリーが謎を解き明かしてくれます。
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