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「――――馬鹿じゃないの、アンタ?」

 それから数日後。

 佐木さんが俺に向けてその言葉を放ったのも、突然の事だった。

 経験のせいなのか、かなりのリアリストであった佐木さんは、呆れた顔でこちらをみる。



「巨大マフィアを束ねるボスであろう人間が、愚かにも程がある」

「…………(何だよ、急に)」


 俺は、正直、自分の考えを真っ正面から否定された事を、良く思えなかった。


「仲間や大切なものを守る、なんて本気で思ってるの?」


「当たり前だ! 俺は今までそうやって来たし、これからだって――!」


「そう。なら――失格だわ

「……はぁ?」

「不合格よ、ボンゴレ]世。貴方には失望したわ。9代目にも報告しないとね」



 佐木さんは、そう言うと急に眉を顰めながら、去っていった。




 次の日、俺とリボーン、守護者の皆はイタリアのボンゴレファミリー本部に呼び出された。
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