☆樽美酒研二☆

□白塗りパパ
1ページ/2ページ





ある夏の深夜。


「ねぇ。研二、お腹いたい」


帰宅したばかりの
白塗りに大きなお腹を
見せつける。



「うん◎いっておいで〜」

「は!?それだけ?
陣痛だよ陣痛!
生まれるの!赤ちゃん!」


研二は飛び起きて
私のお腹に耳を当てる。


「うぉい!もう出てくるのか?



研二は入院セットが入った
ボストンバックを肩にかけ
私をお姫様だっこした。



「え!?研二!?」



「行くべ!病院!
まだきばるなよ!」


研二は私を担いだまま
歩いて15分の病院まで
走った。


「こんばんわ!
白塗り2号が生まれます!
はやく産ませてください!」



普段のんきな研二が
今日はめちゃめちゃ
パニック




私の方はまだ
陣痛が始まったばかりだから
まだまだ余裕なんだけどね(笑)
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ