愛し方を忘れた。
□愛し方を忘れた。4
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家出の準備をしていたら
時計の針はもうすぐ夜10時を指すところだった。
慌てて出た家。
最後に鍵を郵便受けの所の場所に置いた。
これで、私は家に入れない。
もう家に戻ることもないのだから。
外に出たら少し肌寒く私は肩を震わせ両手で肩を抑えた。
取り合えず行く場所もないので公園に向かった。
案の定、夜の公園には誰も居なかった。
殺風景な光景が広がるだけだ。
私は公園のブランコに座りながら
これからの事を考えた。
(もう家には戻らない。友達の家にも行きたいけど迷惑掛かるし…)
と考えていたとき。