イナゴ短編ろぐ。2
□まねごと。
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あれ。
この感触。
なんか、
「…やめっ、」
咄嗟に突き出した腕。
これ以上の、相手の接近を阻む自己。
俺に突き飛ばされ、呆気なく倒れた神童。
困惑に揺れる瞳。
ごめん、と、神童が口を動かした。
ここで、やっと、我に帰る。
神童に駆け寄って、何か、言い訳を探している自分がいた。
「ごめん、神童!!」
「…あ、こっちこそ、いきなり、ごめん」
キスなんか、して。
神童は、俯いて言った。
……………………
後ガキ的補足
まだお互いが
恋に不器用な感じの拓蘭。
神童くんは焦って
滑稽な恋人の真似事をした。
霧野くんは、まだ
恋人ってなに?って感じで
気持ちが追い付いてない。