イナゴ短編ろぐ。2

□愛の言葉が、蘭ver
1ページ/1ページ







俺だって、神童が好きだよ?


だけど、だけどさ

それは、恋人同士になりたいとか、


そういうんじゃない。










『霧野が好きだ』





そういった神童の泣き顔。



好きって、


好きって、どういう意味?





俺と恋人になりたいってこと?



キスとか、

そういう、


恋人同士でしか出来ない行為を、したいってこと?





別にそんな、


そんなことしなくたって


俺と神童は、充分繋がってるだろ?




もしかして、そう思ってたのは俺だけなの?



神童は、

今のままじゃ、だめなの?












ねえ神童。


俺、わかんないよ。


どうすればいいの?




手を繋げばいいの?

抱き締めればいいの?

キスすればいいの?


それ以上のことも、笑って、受け入れればいいの?





わかんない。わかんない。



そんな行為、

なんの意味もない。




『愛の確かめ合い』



そんなの、今のままで充分できてた。



親友っていう肩書きじゃ足りないの?





恋人じゃないきゃ、

だめなの神童。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ