主役はいつだって君
□第1話
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気がつくと真っ白の世界にいた
ここには上も下も、右も左もなくてずっと宙に浮いている感覚だった
「一体ここはどこなんだ?他の3人はどこだ?」
辺りを見渡すブン太の目には、近くで眠っている赤也とジャッカルが映った
とりあえずホッとしたブン太は「よかった」と呟いた
「ブンちゃん」
「仁王!お前無事だったのか?」
「なのとかの。それより、ここはどこじゃ」
2人は行く当てもなく歩きだした
《起きたのかい?》
歩き出した2人の後ろから綺麗な声がした
《人間がここをむやみに歩いたら、一生さまよい続けてしまうよ》
声のした方を見ると、そこには金髪で蒼い目をした青年がいた
「誰だお前?俺らをここに連れて来たのはお前か?」
《そうだよ。驚かせてごめんね☆あ、僕は神様歴8000年の黒豆っていうんだ》
「「・・・」」
2人は変質者を見るような目で、黒豆と名乗る青年を見た