ワンピースブック 長編

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数年前の話をしよう。

ローズが海に出たのは11歳のころだ。白ヒゲ海賊団とであったのは13歳、2年前の話しだ。
なぜ出会ったのか、少し過去の話をしよう。


2年前、白ヒゲの息子の中の2人が以前に停泊した島に残されたことがわかった。
なぜ残されたのかわからないが、2人が島に忘れ物をし、そのまま待たずに出航してしまった。
ログポースはすでに次の島の方向をさしており、もうもとの島に戻ることはできなかった。
マルコが飛んで探しにいこうにも、距離が遠すぎた。大切な息子たちを見捨てるわけにもいかず
よい方法がみつからないまま、時間が過ぎた。全員が頭を抱えていたとき、
急に白ヒゲの前に光に包まれた小さな少年と、その子に抱えられた2人の白ヒゲの息子がいた。
小さな子供は自分よりも倍は体重がある息子達をなんなくと抱えていた。
乱暴に息子達を地面に放り投げると白ヒゲに振り返った。白銀の髪を揺らしながら

「こんにちは、白ヒゲさん。」
「・・・おまえは・・・」
「『エレン』といえばわかるって母から聞いたんですけど・・・」
「ああ、似てるな・・・」
「はじめまして。デスタ・D・ローズです。」

礼儀正しく頭を下げると黒いコートを脱ぎ、腰にもった。白ヒゲのことをくわしく知っているようだった。
白ヒゲはローズの頭を優しくなでると全員が気になっていることを聞いた。

「息子達はお前が助けてくれたのか?」
「そりゃぁ白ヒゲさんの息子達だから。母は助けてやりなさいっていわれてたし。」
「・・・・・・そうか。」
「正直、少し疲れたかな。重いし。」

なんだかんだいってやはり重かったのか、と全員がうなずく。

「ちょいと休憩させてよ。」
「ああ。お前の両親には世話になったからな。」
「ありがと。」

そういうと、白ヒゲが座っている大きなイスにもたれ、少し眠っていた。





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