ワンピースブック 長編

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ローズは風の噂で評判の悪い海賊、海軍を懲らしめる。それがいつもの感じだった。
今回も、風の噂で評判の悪い海軍、「ジャン」が近くの島にいるという噂を聞きつけた。
油断していたのが悪かったのかもしれない。ついたところには、最悪な状態だった。
ジャンという海軍が村人を縄で縛り、そのなかの小さな子供の頭に銃を押し付けていた。
後ろには有名な海軍大将、黄猿と赤犬がいた。罠だったのか、と気づいた瞬間には遅かった。
町の人は恐怖におびえ、涙を流していた。ごめんなさいと、小さく口を動かすものがいた。
ため息を吐くと口を開いた。

「・・・なにを求める?」
「なぁに、簡単さ。この村人達の命が惜しければ俺達におとなしくつかまれ。」

ジャンが得意げに言う。小さな子供の頭に突きつけられた銃は本物で、脅しの道具ではない。
子供を助け出すことができても、後ろにいる大将が何をするかわからない。
楽に倒せる相手でないこともわかっていた。

「・・・村の人を傷つけるな。それと、銃をおろせ。」
「お前がこっちに来てからだ、『白銀の狼』。」

つかまることは覚悟していたがここまで早いと思わなかった。ゆっくりと近づき、
大将の前で両手を出せば、手錠をかけられた。黄猿が小さくつぶやく。

「村人達はなにもしないよぉ。彼もこちらが処分するから。」
「・・・ありがとう。」

それだけ聞くと安心して海軍の船へと足を進めた。

「なんじゃ。あまり抵抗せんけぇ、おもしろくないのう。」
「いいじゃないのぉ。手間が省けたんだから。」

海軍の船の中で見た光景は村人が解放されている光景。子供は泣きながら頭を下げいてる。
小さく微笑みかけると村人全員がいっせいに頭を下げた。




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