Book2 長編

□8人
1ページ/10ページ







「あれ、ジョーさん・・・」

グリムジョーの手の中には服。
ぴちっとした服で、パーカーがついているモノのようだ。
先ほどのものとは違い、サイズが小さい。
受け取り、袖を通す。
黒いスカートに黒いブーツ。
膝上まであり、露出は少なめだった。

「・・・ありがとうございます。」

破れた死覇装を燃やす。

「・・・破道の三十一、赤火砲。」
「なぁ。」

パチパチ、と音を立てて燃える。
背中を向けながらも、きちんと返事をする。

「なんでしょう?」
「てめぇの斬魄刀のことだ。」

水色の斬魄刀を指差す。
大きい、刀だ。

「これですか?」

ぽい、っと投げる。
グリムジョーはまさか投げられると思っていなかったのか
驚いて慌てて受け止める。
グリムジョーがもってちょうどいいぐらいだった。
それをまじまじと見ながらくるくると回している。

「気になりますか?」

燃やしたので急いで消している。

「この斬魄刀は・・・」

使いやすいのか、回しやしのか、
なかなか返さない。

「俺の兄貴のものだ。」
「・・・はい?」









●●
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ