Book2 長編

□7人
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「煩わしい拘流の動きが固定されていたのは都合が良かった。」

藍染から聞いたのか、断崖のことも詳しいようだった。
足を一歩踏み出す。

「話をするのに時間を急ぐのは性にあわんからな。」
『たしかウル・・・』

サタチ、いやだれかがしゃべろうとしたとき、ウルキオラの手が動く。

「まって!話があるんでしょう!?」

止めようとした瞬間、パンと音がして『誰か』の腕が吹き飛ぶ。
それでも平然と立っていた。
虚弾
自分の霊圧を固めて的にぶつける技だ。
傷口に触れて『誰か』は笑う。

『話の途中で殺そうとするなよ、ウルルン』

ぐちゅぐちゅと音を立てて腕が再生する。

『サタチだとパニックだよ。』

あたらしく生えた腕を握ったりしている。
織姫はただただ、驚いていた。

「あなた・・・誰?」
『あれ?あんたもいなかったっけ?』

青い眼
本来白いところが黒い。

『ハクって言うんだけど。よろしく、巨乳ちゃん。』

にや、と笑い、ウルキオラを見る。
織姫もウルキオラを見る。

「・・・俺と来い、女。」
『織姫ちゃんのことやろな。』
「な、「言葉ははい、だ。それ以外を喋れば殺す。」

ぶぅん、と音を立てて背後にスクリーンみたいなものが空中にでてくる。
それに写っているのは
黒崎一護、
乱菊、
日番谷だった。
だれもボロボロである。

「お前の仲間をだ。」

交渉じゃない。
条件をつけた、卑劣な命令。

「もう一度だけいう。
 俺と来い、女。」










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