Book2 長編

□1人
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「でやぁぁあああ!!」
「うわぁ!」

ぱしーんと、木刀と木刀がぶつかり合う音と、男の暑苦しい声が響く、11番隊の中にある道場。

藍染達がソウル・ソサエティを抜けて早数日。壊されたものは大体治った。
怪我をしたものの、特に普通の生活では支障が無いくらいまで回復している。
そして、己の弱さ、無力さを知ってか、11番隊はいつもより熱く、練習に励んでいる。
戦闘部隊なので仕方がないと思う。


そんな暑苦しい中、一人だけ冷静に座り込んでいる小さな子供、少女。

11番隊には女子が少ない。戦闘部隊だから、という理由もある。そして、子供も少ない。
だが、今現在、道場の隅っこでちょこんと座り込んでいる子供、





「おい、サタチもこい!!」





羽野サタチ。ゆっくりと腰を上げた。









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