幕末志士の恋愛事情

□壱
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カナコ、白李、紫苑が並んで道を歩いていく。
京都を見物中だ。

カナコと紫苑が話しているのを、白李がクスクスと笑いながら見ている。
不意に、照れたのかカナコが紫苑の背中をバン!と叩いた。

カ「っあ!」

紫苑がなにか飛んでいくのを目で追う。
2人も釣られて目で追った。
草むらに紫苑お気に入りのキーホルダーが飛んでいく。
猫のキーホルダーで3人で一緒に買ったものだ。

カ「ごめん!私がふっとばした!」
「カナコちゃんは乱暴だね。」

白李がクスクスと笑いながら言う。

「・・・もうすぐ集合時間だし、集合場所まで結構あるし。」
カ「そうだけど。」
「集合場所までダッシュして、
 捜し物してるから遅れますって監督に報告するのと、
 ここでのんびり探して、集合場所に向かうのだったら・・・」
カ「あ、なるほどね、あんたちゃっかりしてるわ。」

カナコがダッシュでかけていく。

「白李は手伝ってもらってもいい?」
「うん。」

2人で草むらをがさがさと探す。
しかし、なかなか見つからず、2人はどんどん奥へとかけていった。








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