ハガレン
□第3話
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「お兄ちゃん、鶴折って!」
「紙が必要だよ、ニーナ。」
「こんなもので、よろしいですか?」
ホークアイ中尉が一枚の白い紙切れをわたす。それを受け取ると正方形に切って丁寧に
折り始めた。それを黙ってみるニーナ。どこか嬉しそうだった。小さな手を
器用に動かしてきれいな鶴を折る。手で広げてニーナの頭に乗っけた。
「できたよ、ニーナ。」
「ありがとう、お兄ちゃん!」
鶴を嬉しそうにもってまたアレキサンダーと走り回るニーナ。
それをほほえましそうに見つめ、先ほどコーヒーを追加してもらったのでもう一度飲み始めた。
「で、僕はいつ帰っていいの?」
30分が経過していた。
帰りたい
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