『桜の下の姫君へ』
□誘惑大作戦!!
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≪桜Side≫
お風呂から出た後、縁側を歩いていると…
縁側に座ってお酒を飲んでいる夜リクオ様を発見した。
―よし!
意を決して、リクオ様にそっと近づく…
夜リ「桜^^」
こちらを振り向き、笑みを浮かべる…
夜リ「こっちに来て一緒に月見酒にしようぜ?」
桜「は、はい^^」
リクオ様の傍に近寄る。
桜「り、リクオ様はそのままでいて下さいね…!」
夜リ「……?」
リクオ様の背の方に回り…
―ぎゅっ!
夜リ「!」
リクオ様を後ろから強く抱き締めた。
予想以上に恥ずかしくて、私の顔はきっと耳まで真っ赤だろう。
夜リ「………」
―あれ?無反応?
それはそれで困るのですが…;
夜リ「桜」
桜「は、はい…」
夜リ「誘ってるのかい?」
桜「へ!?////」
思わず声が裏返ってしまった。
うぅ…(泣)
やっぱり私にリクオ様の誘惑なんて無理だったんですよー!!!/////
助けて下さい!!毛倡妓〜〜〜!!(泣)
夜リ「しかしまぁ……桜に抱き締められるってのも悪くねェな」
桜「な、なななな……!?//////」
夜リ「風呂上がりのシャンプーの香りも悪くねェが、そんな香り漂わして歩いてたら…
襲われちまうぜ?」
桜「〜〜〜っ///そ、そんな事ありません!!/////」
我に返って、リクオ様から離れる。
そのまま廊下を全力で走り、リクオ様から逃げた。
我ながら大胆な行動をとったつもりが…
完全に空回りに…
桜「(リクオ様は、手ごわ過ぎですよ…;)」
夜リ「チッ、逃げられちまったか…
結構本気だったんだがな…」
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