『桜の下の姫君へ』
□宣戦布告!?
2ページ/3ページ
桜「淡島さん…?」
急に引き止められ、戸惑う桜。
淡島「俺、お前がリクオと上手くいってればそれでいいと思ってたんだ…
だけど、もう…我慢できねェんだよ…」
桜「え?」
淡島「俺、お前に惚れている。好きだぜ、桜…」
桜「あ、淡島さん…!?/////」
いきなり淡島に抱きしめられた。
突然の事に顔を真っ赤にさせることしか出来ない…
夜リ「オイッ!」
リクオに腕を引っ張られて、今度はリクオの腕の中に飛びこむ形に…
リクオは桜の体に手を回し、淡島から護るように抱き締めた。
鋭い目で睨むが、淡島も怯まない。
淡島「リクオォ!!お前に宣戦布告だ!桜を俺に惚れさせる!!!」
桜「Σ!?/////」
夜リ「…望むところだ」
リクオ様の腕の力が強くなる。
心臓の音が聞こえるんじゃないかと思う程…強く…
どんどん話が進むことに戸惑う桜…
淡島「おう!そんな訳だから覚悟しとけよ!桜!」
桜「か、覚悟!?///」
何をされるのかと思い、ドキドキしていると…
淡島「今日の所は、我慢しといてやるよ」
桜「は、はい。ありがとうございます」
―何でお礼言ってるのでしょう?;
夜リ「そろそろ行くか」
桜「コクッ)」
リクオは桜を放し、手を握り歩き出した。
その後ろ姿を見て…
淡島「またな、リクオ!
桜ァ!!次来た時は惚れさせてやるからな―――!!」
その言葉に、桜が赤面したことは言うまでもない。
桜「(あ、淡島さん……大声でそんな恥ずかしい事、言わないで下さい!!///)」
夜リ「…桜」
桜「な、何でしょう?」
夜リ「お前は、淡島の事が好きなのか…?」
桜「え……」
リクオの手が桜の頬に触れた。
さっきの淡島と同じ行動だ。
赤い目に見つめられ、桜は目を逸らしたくなった。
その時…
「ここで、イチャつくんじゃねぇよ」
桜「い、イタクさん…!!」
イタク「もう帰んのか?」
桜「は、はい^^短い間でしたが、お世話になりました」
イタク「いや、お前がいた5日間は……悪くはなかったぜ」
夜リ「(イタク…まさか、お前も……)」
・