『桜の下の姫君へ』

□母の最初で最後の言葉
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鵺が復活した。



依代から羽衣狐の本体が出て来て、欠片によって明かされた真実・・・










桜(まさか……鵺が自分の母親を利用したっていうの…?)








羽衣狐「晴明!!お前が後ろで糸を引いておったのか!?答えよ、晴明!!」



晴明「すまぬ、母上……」




母と子がようやく出会えた時。


どうしても・・・

他人事のようには思えずに心が痛くなる・・・







しかし、羽衣狐は地獄に引きずり込まれてしまった。



















桜「………っ」



あんなに・・・鵺に会いたくて・・・


千年以上・・・こんなことをしてきたのに・・・


こんな終わり方・・・











晴明「ゆくぞ、妖ども。私に…ついてこい」



京妖怪が喜ぶ中、土蜘蛛は鵺と殺し合おうとしていたが、簡単に滅せられてしまう・・・





鏖地蔵とかいっていた妖怪は”魔王の小槌”を鵺に渡した。




鵺はその刀で京都を一振りで火の海にする・・・







桜「…これが……鵺…」





鏖地蔵はリクオ様の袮々切丸によって倒された。












ダメ・・・!


リクオ様・・・!!


鵺と闘ってしまっては・・・!!!!!









晴明「……何だ、お前は?」


夜リ「たたっ斬る!!」





桜「リクオ様ーーー!!」





鵺は袮々切丸を人さし指1本で止めた。


そして、袮々切丸の刃を粉々にされてしまった・・・






桜「止めて!!鵺、やるなら私にしなさい!!」



晴明「貴様……あ奴の娘か…?」


母様の事…?

それとも・・・”父様”・・・?




















夜リ「桜っ!!止せ!!逃げろ!!!」


イタク「チッ(間に合わねェ!!)」


淡島「桜!!!」




刀が私に向かって振り上げられた・・・




桜「…っ!」



体が動かなくなる。


これが、鵺の畏・・・


ここで私が死ぬのかな・・・?





夜リ「桜―――――っ!!!!」




いきよい良く振り下ろされる刀。


衝撃を覚悟で、思いっきり目を瞑る・・・



































しかし体の感覚がまだ残っている事に気付き、目を開けると・・・






桜「……え…?」



私の盾になり・・・


血が飛び散り、傷ついた母が目の前に・・・









晴明「……妖狐……」










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