『桜の下の姫君へ』

□壊れゆく百鬼夜行、捕らわれし姫
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突然現れたのは巨大な妖怪。





来るや否や百鬼を攻撃してくる・・・




夜リ「京妖怪だ!!腕に自信の無いやつぁー下がりな!!」




その妖怪は私達の側にいる・・・



土蜘蛛「…俺の名は”土蜘蛛”

強ぇ奴とやりに来た次第、こんだけいりゃー…誰か骨のある奴ぁーいるんじゃあーねぇか?


お前か?お前か?それともテメェか?


女でもいいぜ、戦える奴ァ全員俺の敵だ」




桜「……っ」



雪女「嘗めないで!」




夜リ「バカ!!てめーらはすっこんでろ!!俺がやる!!」



若が刀を抜く。


しかし、土蜘蛛の拳が若に当たる・・・




雪女「若!!?」


黒田坊「案ずるな、雪女」


桜「!」



若の姿が・・・



黒田坊「あれこそリクオ様が遠野の地で会得したぬらりひょんの奥義、認識をずらす……”鏡花水月”…」




土蜘蛛「こざかしいわ!!!」




土蜘蛛は無理矢理、リクオ様の畏を破る。



土蜘蛛「まずは、てめーだ」



そのまま、倒れたリクオ様を何度も殴りつける・・・





桜「いや……」





黒田坊「いつまでやっている!!」


首無「リクオ様から離れろ!!」



百鬼の皆が土蜘蛛に攻撃するが・・・



土蜘蛛「あん?待ってろ、百鬼残らず喰ってやる。

順番に、一人ずつな。



こいつみてぇにな」





土蜘蛛が拳を上げた時に、リクオ様が血だらけで、倒れている・・・



生きているのかも・・・

分からない状態・・・




涙が・・・頬を伝ったのが分かった・・・




桜「いっ……いやぁぁぁぁぁ!!!」




そんな事お構いなしに、土蜘蛛は次々と妖怪を選び、殺していく・・・




どうにかしなきゃいけないのに・・・



涙が止まらない・・・





土蜘蛛「次は、おめーだ」



その指は私に向いていた。



そのまま拳が私に向かってくる・・・




桜「………」



怒りがこみ上げる・・・




首無「!?」
(桜様の瞳の色が……碧翠から深紅に…!)



黒田坊(桜様から今までに感じた事がないような妖気が…!!)






私と土蜘蛛の拳の間に桜の花弁の盾が出来る。


それはいつもより強力で、攻撃した土蜘蛛の拳に傷をつける・・・




土蜘蛛「この俺に…傷を付けやがった…?」







秀元(なんや?土蜘蛛の奴、何で攻撃しないんや?)







土蜘蛛「…気に入ったぜぇ、女」






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