『桜の下の姫君へ』
□遠野妖怪とお姫様
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桜「後、この方たちはどなたですか?」
夜リ「遠野モンだ」
桜「遠野というと…
東北の方の多くの妖怪が生まれたとされる土地……ですよね?」
淡島「お!箱入り娘かと思ってたが、結構俺らのことも知ってるんだな!
俺は”あまのじゃく”の淡島だ」
雨造「オイラーは”沼河童”の雨造」
冷麗「私は”雪女”の冷麗。
この子は”座敷童子”の紫よ」
土彦「俺は”経立”の土彦。
そして、こいつが”鎌鼬”のイタクだ」
桜「私は宮羅桜です^^宜しくお願いします」
淡島「よろしくなー!」
遠野の人達はフレンドリーな人たちが多いんですね^^
一人を除いて・・・(汗)
イタク「………」
桜「……(汗」
淡島「ん?あ〜……イタクは無愛想だから、心配しなくていいぜ!」
桜「そ、そうなのですか…(汗」
リクオ様に視線を送っても特に何も言わなかった。
私はいい加減、この大勢をどうにかしたくて、足をバタつかせる。
夜リ「わーたから暴れんな」
ようやくリクオ様の腕から下りられ、ホッと一息つく・・・
そして、イタクさんへと目がいく。
桜(挨拶ぐらいはしたいのですが…;;)
冷麗「コソッ)イタクはリクオの教育係をしてたのよ^^」
桜「そ、そうなのですか…?」
冷麗「えぇ^^嫌嫌言ってたけどね」
リクオ様が前より強くみえたのはイタクさんのおかげなんですね。
これから一緒に戦うのだから・・・
桜「イタクさん!これから宜しくお願いします^^」
イタク「…何だよ……急に…」
桜「ニコッ)」
イタク「……?」
淡島「あー、こんな時間に女でいるなんて初めてだ!動きにくくって、しゃーねぇよ!!」
桜(あっ……あまのじゃくは昼は男で、夜は女でしたっけ…)
河童「淡島ってさ…”便所”って、どーしてんの?」
淡島「あ〜ん?男子便に決まってんだろ?
俺は基本”男”だからな!!」
桜(それでいいのでしょうか…;;)
淡島「リクオと一緒さ〜、なぁ?
あれ?リクオって、人と妖怪どっちが主なんだ?」
夜リ「………」
毛倡妓「つららには見せられない光景ね…」
桜「………」
何ですか、リクオ様ったら・・・
淡島さんに抱きつかれて顔を赤くしてっ!
若は淡島さんから離れて、私の元まで来る・・・
夜リ「桜、手。そろそろ行くぞ」
桜「………」
夜リ「いっ!」
私は思いっきり若の足を踏んだ。
桜「結構ですっ!!」
夜リ「な、何だよ…(汗」
毛倡妓(複雑な乙女心ね……;;)
桜(何でしょう?この胸騒ぎは……)
この胸騒ぎが本当になるなんて、思っても見なかった・・・
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