『桜の下の姫君へ』
□《畏》の代紋
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桜「明日から夏休みですね、リクオ様^^」
リクオ「そうだね^^」
桜「ん?何やら、騒がしいですね?」
リクオ「何かやってるのかな??」
鴉天狗「リクオ様!桜様!ささ、これを!」
桜「こ、これは……」
それは《畏》の羽織。
鯉伴様も羽織を羽織っていたな・・・
鴉天狗「いいですか。
妖怪で大事なのは”畏”を集めること。
四国のように……”関西”が攻めてくれば、我々は一溜まりも……」
リクオ「…わかってるよ、鴉天狗。
僕は必ず奴良組の百鬼夜行は再興する。
でも、これから入る奴は僕が相応しいか見極めるから!」
桜「リクオ様……^^」
リクオ様は四国との戦い後から、すごく強くなりました。
眩しいぐらいに強く。
妖怪と人間の間の迷いもない・・・
私とは違う・・・
リクオ「桜!どうしたの?ボーッとして?」
桜「い、いえ!何でもありませんよ^^;
この畏の羽織、すごいですよね!鴉天狗が一人で作ったのでしょうか?」
リクオ「確かに一人で作るのはすごいよね^^」
奴良組が大きくなるのはいい事なのですが・・・
何か問題が起こりそうです・・・
桜(リクオ様を守らなくては……四国の戦いでは、リクオ様に守られてばっかりだった……
だから、今度こそ……リクオ様を…!)
たとえ鯉伴様の約束を破り、妖怪の姿になってしまったとしても・・・
絶対に守らなくては・・・
桜「…頑張らなくては…」
リクオ「桜?」
桜「ビクッ)り、リクオ様!鴉天狗達が呼んでますよ^^;」
リクオ(桜は、変わらないなぁ…
何か考えてることがあると、すぐに顔にでる。
そこも可愛いんだけどね^^)
桜「ささ!行きましょう^^」
リクオ「うん^^」
この時の私達は・・・
もう自体が深刻な方向に向かっている事に気が付けなかった・・・