『桜の下の姫君へ』
□危険な夜
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〜化猫屋〜
―リクオSide―
妖怪の姿になり、化猫屋に入った。
相変わらず賑わってる所だ。
良太猫「わ、若ッ!」
夜リ「ここに桜来てないかい?」
良太猫「そ、それは…」
その時・・・
「今日も美しい!何て美しい妖なんだ!」
桜「は、はぁ…(汗」
桜の声が聞こえた方へと歩き出す。
1つの部屋を覗くと、いつもの姿とはどことなく違う桜と、男の妖怪がいた。
桜「あ、あの……私そろそろ他の方々へのお酒を取りに戻りたいのですが…(汗」
「あぁ…美しい……私の物にしてしまいたい…」
桜(と、鳥肌が……;;)
「いっその事、私の元に輿入れしにくればいい」
桜「丁重にお断り致します^^;」
「そんな事言わずに…!」
桜の手を掴んだ妖怪。
−イラッ
夜リ「オイ」
桜の肩を自分の方へと引っ張った。
桜「え…?」
夜リ「人の女に手ェだしてんじゃねーぞ」
「貴様…!」
夜リ「行くぞ」
桜の肩を抱いて、部屋から去った。
辿りついた先は、化け猫屋の裏側。
桜「あの…
リクオ様の女になったつもりはありませんが…」
(また人をからかって……)
夜リ「そうかい…
…で?何でこんな所にいるんだ?」
桜「そ、それは…(汗」
桜の姿は、裾を紐であげて、いつも下ろしている髪は1つに結ってある。
桜「お、お手伝いです…」
夜リ「手伝い?」
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