『桜の下の姫君へ』
□平和な日々の中の…
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縁側に座り、桜を眺めている。
せめて・・・
少しだけでも昼リクオ様が学校で楽に過ごせたらいいのにと思ってしまう・・・
その為には、あのマイペースな夜リクオ様が聞き入れる訳がない。
桜「はぁ…」
首無「おや?こんな所で溜め息などついて、どうしたんですか?」
桜「首無…」
首無は何も言わず微笑んで私の横に座ってくれた。
首無「随分と浮かない顔ですね?私でよければ、相談に乗りますよ?」
桜「…ありがとう^^」
首無とは私が赤ん坊の時から、一緒にいる。
鯉伴様が首無に私の世話役を命じられてから、ずっと・・・
遊んでも貰ったし、他の妖怪よりも、一番一緒にいた人物だと思うんです。
桜「…実は…
最近のリクオ様は夜になると夜のお姿になって夜に活動するので、寝不足などで、昼のリクオ様は学業に専念出来ないでいるのです…
それが余りにも不憫で……」
首無「うーん…それは難しい問題ですね…」
桜「せめて、夜リクオ様が散歩などを控えて下さればいいと思ったのですが…」
あのマイペースな夜リクオ様をどうにかするのは至難の業だと思う・・・(汗)
首無「1度、夜の若と話し合ってみれば…」
桜「まぁ、そうですね…」
(さっき、話し合った(?)気がしますが…;;)
首無「では私は仕事があるので、頑張って下さい^^」
そっと私の頭を撫でて行ってしまった・・・
桜「ど、どうしましょう…(汗」
夜の若と話し合いですか・・・
うーん・・・
何て言えばいいのでしょう?
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