『桜の下の姫君へ』
□猩影の覚悟、七分三分の盃
1ページ/5ページ
四国の妖怪が浮世絵町に集まり、妖気の渦は強くなっていく一方・・・
眠りたくても眠れない・・・
妖気を直に中てられてる気分になる。
今日も眠れずに廊下を歩いていると・・・
桜「猩彰様?こんな時間にどこに行かれるのですか?」
猩彰「桜姐さん。桜の姐さんも、こんな時間に何してるんですか?」
桜「私は…眠れなくて……猩影様の事も心配でしたし…」
猩彰「昔みたいに猩彰君でいいですよ。
桜の姐さんも最近寝ていないのでしょう?早く部屋に戻った方が…」
桜「誤魔化さないで下さい!目を見れば分かります…一人で行かれるのですか?」
猩彰「…どうしても親父の仇を討ちたいんです!!」
桜「だったら私も…」
猩彰様に駆け寄ろうとした時、身体がぐらっと傾いた。
猩彰「桜姐さんは寝不足で体力が消耗しているのです…
すんません」
猩影様はそれを言い残し、門を出て行ってしまった。
桜「っ…猩彰君…!」
追いかけようとしても、体に力が入らない・・・
どうしてこんな時に・・・
桜「三羽鴉」
黒羽丸「はっ…お呼びでしょうか?桜様」
桜「猩影君をお願いします…」
三羽鴉「承知しました」
猩影君・・・
・