『桜の下の姫君へ』

□玉章と七人同行
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リクオ様たちは侵入した妖怪を追っかけて行ってしまった・・・


すると、何人かの妖怪の気配を感じた。



桜「…この妖気……門の近くから…」


門の方へと走ると、生憎リクオ様たちはまだ来ていなかった・・・


闇の中に七つの影が見える・・・



桜「あなた達は……」

?「おや、君は…」


気を取られていると、後ろから何かが飛んで来た。

その後ろからリクオ様たちが・・・


リクオ「桜!!大丈夫!?」


桜「は、はい…」


玉章「今日は正式に挨拶にきたよ。君たちの”姫”にもね」


桜「……?」


玉章「君が、奴良組の姫だね?」


桜「…あなたは?」


玉章「僕は四国八十八鬼夜行を束ねる者にして、八百八狸の長を父に持つ、隠神刑部狸”玉章”」


リクオ「何のためにこんなことを?」


玉章「おや、もう忘れちゃったのかい?

この町で君よりも多くの畏れを集め、上っていうためさ。君を僕の百鬼夜行の後ろに並ばせてあげるよ。

それと、僕もお姫様に質問していいかい?」


桜「な、何でしょう?」



玉章「何故、ずっと人間に化けているんです?」



桜「な、何を…」


玉章「それ程までに強い妖気を持っていて半妖なんてね。
もしかして、あなたは自分の妖怪としての力が怖いのですか?」


桜「っ……違う…!」

玉章「クスッ)」


リクオ(桜の…妖怪としての力……)


?「お前らが、親父を!!!」


門を飛び越えてやってきたのは猩彰様だった。




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