『桜の下の姫君へ』

□狒々の死、毒の風
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その報せを受けて

奴良組に不穏な空気が渦巻いていた・・・




桜(狒々様……)


一体誰がこんな事を・・・




黒羽丸「姫様」

桜「黒羽丸?どうしました?」

黒羽丸「今すぐ、私と共に化猫屋に向かって下さい」


桜「化猫屋に…?」


黒羽丸「未だ倒れたまま起きがれずにいる者がいるそうなのです」


桜「……!!」












〜化猫屋〜


桜「大丈夫ですか!?」

良太猫「姫様!こっちです!!」


手招きされたまま向うと・・・


その視線の先には、苦しそうに呼吸をする三郎猫の姿が・・・



桜「…大丈夫、必ず治しますから」


そう言って三郎猫に手をかざした。

すると、温かな光と共に三郎猫の呼吸が柔らかくなっていく。


さすがに疲れましたね・・・

治す傷が深い程、私の体力を削る。


でも、救える人を救えて良かった^^




桜「もう大丈夫^^後は目覚めるのを待つだけです」

良太猫「ありがとうございます!さすが、奴良組の姫ですね!!」

桜「ニコッ)そろそろ帰りますね、リクオ様が心配してしまうし…」

良太猫「はい。今度は、若と一緒にいらして下さい!」


それは夜リクオ様と一緒にと言う事なのでしょうか・・・?



桜「…考えときます^^;」





























帰り道・・・




桜「………」


風を操る妖怪・・・

鎌鼬などでしょうか?


でも、アレは鋭い風だけで斬られた訳ではない・・・


毒の風を操る妖怪?




黒羽丸「桜様?どこかご気分でも悪いのですか?」

桜「大丈夫です^^
少し……狒々様のことで考えてただけで…」


黒羽丸「狒々様ですか…」




桜「…決めました!
私も明日から若と同じ学校に行きます!」

黒羽丸「し、しかしそれでは姫様が危険では…」


桜「確かにそうかもしれませんが…

リクオ様にもしもの事があったらいけませんし……」





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