『桜の下の姫君へ』
□狒々の死、毒の風
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今日も朝から掃除・・・
妖怪の皆に無理を言って、やらせて貰っている。
申し訳ない気持ちはあるのですが
やはり、何かやってないと落ち着かないので・・・
と、そこに・・・
桜「狒々様!いらっしゃいませ^^」
”狒々様”
関東大猿会、別名「狒々組」の組長。
奴良組の中でも長老格と呼ばれる存在。
狒々「おう、随分と大きくなったのぉ…
何度見ても珱姫に似ておるな」
桜「…珱姫というと、リクオ様のお婆様ですよね?
そんなに似ているのですか?」
狒々「そうじゃのう、雰囲気がそのままと言っていい…
そんな温かい雰囲気をしておるのだ」
桜「そう…なんですか。
あ、ぬら様の元まで案内致します^^」
狒々「あぁ」
その時の会話が最後になるなんて・・・
今の私には思ってもみたい事だった。
その日の夜・・・
狒々様が亡くなった。
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