『桜の下の姫君へ』

□牛鬼
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その後

リクオ様の御友人たちが御見舞いに来たので私は隠れることにした。


盗み聞きは趣味じゃなかったのですが…


若はこの週末に「梅楽園」に行くそうなんです。


私は学校に行っていないので、こういった行事はよく分からない・・・


鯉伴様の死後、私は余り外に出なくなった。



通いたくない訳ではないのですが・・・


小学校も行かなかったですし・・・


人が多いのは少し苦手です。



ん?

「梅楽園」?

どこかでその名を聞いた事があるような…






























リクオ様が出かけられた夜・・・



奴良家は相変わらず賑やかだ。





毛倡妓「いいな〜、雪女と青田坊は…
私も温泉に行きたかったな〜」

黒田坊「温泉はともかく、青が護衛で拙僧が居残りというのが気に食わん」

首無「まぁ、仕方ありません^^」

桜「コクコクッ)」



ふぅ・・・


今日は”新月”ですか・・・



今日の私は普通の人間と変わらない。


妖気の探知機能も使えない。


癒しの力も使えなくなってしまっている…




毛倡妓「そんなら私も若に御供して学校に行こうかな〜

”セーラー服”っての着てさ」


首&黒「「いや、アレは年齢制限が…(汗」」


毛倡妓「あ”ぁ!?」


桜「あはは…^^;」




と、廊下をズカズカと歩いて行く鴆様が・・・




桜「鴆様?」


黒田坊「何を慌てておられるので…?」


桜「………」



何か嫌な予感が・・・



「梅楽園」は、別名「捩眼山」


あそこは牛鬼が住まう山。



何かの弾みに襲われなければいいのですが・・・


桜(若……無事でいますよね…?)






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