『桜の下の姫君へ』

□始まる運命
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数年後・本家――



「鴆様がいらっしゃいましたー!」


その声が屋敷に響いた・・・





桜「?…鴆様が?」


”鴆様”

奴良組系「薬師一派」組長で、私とリクオ様の幼い頃からの知り合い。

猛毒の羽を持つ鳥の妖怪。


桜「何しに来たのでしょうか?」






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客間に辿りつき、障子越しに問い掛けた。



桜「鴆様、桜です。入りますよ?」




―ガラッ


鴆「おう、久しぶりだな」

桜「お久しぶりです^^お元気そうで良かったです」

鴆「お前もな」


鴆様の前に座り、向かい合う。


桜「今日はどのような用件で参られたのですか?」

鴆「…ちょっとな」

桜「?」


と、その時・・・



桜「リクオ様、お帰りなさい^^」

リクオ「ただいま、桜^^」

鴆「若っ!」

リクオ「あぁっ・・・はい・・・」






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