□誘いの手紙
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雪仁が調べると言ってから数時間。


彼は情報収集にも特化しているので仕事が早い。







『何か分かりましたか?』




「舞姫とは最近“遊戯組”という組の組長になった妖怪みたいです」






彼の最近は何十年前のことなのか。

そこはあえて深く考えないようにした。








遊戯組という名は記憶が曖昧だが、聞いたことはある。



誰から聞いたのか、そこが思い出せない。








『それで、遊戯組はどこにあるのですか?』



「大阪の山にあるそうです」



『そうですか。…では行ってきます』



「……え!?今から行くのですか!?」



『もちろんです!舞姫様は私に“お会いしたい”って言ってるんですから、
今すぐにでも会いに行かなければ!』



「…分かりました」







こうと決めたら行動する。
妖狐様にそっくりだな、と雪仁は感じた。





さすがあの方の娘と関心すると同時に懐かしむ気持ちもある。








彼女が見せる、妖狐である千華の面影。







それを見るたびに、彼女を護らなくてはという気持ちが強くなっていた。













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