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□前に進むために
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▼ルカSIDE











ルーシィたちは優しいから、私に甘えていいと言ってくれた。

頼れ、とか。

どうやって頼ればいいのか、甘えればいいのか。
分からないと言い訳してたけど、きっと言われる前から、私はみんなに甘えていたんだと思うよ。





…でもね。





寄りかかったままじゃダメなの。
自分1人で立たなきゃ。





強くなりたい。




痛みを抱えて、前に、進みたい。



































「ねえ、ルカ」



『なに?』



「本当にいいの?もったいないよ」





ルーシィは困ったような表情を浮かべ、止めてくれるけど、

これは私なりの覚悟だから―――。






『いいんだよ、ルーシィ。これは私の未練だったわけで、良い機会だから』



「でも…」



『ルーシィ』





私はルーシィに笑いかける。

ちゃんと笑えてるか心配だけど、これが今できる、精一杯の笑顔なの。




分かって、ルーシィ。




少しずつ、また前に進むから。

フェアリーテイルのみんなと、一緒に歩むから。






…だから、私は決めたんだよ。







『私は進むよ。ちゃんと、前に』






まだ振り返ることはあるかもしれない。


その時は呼びかけて。


そうしたら、また前を向いて歩く。






「…分かったよ、ルカ」



『ありがとう』






ジェラール、ごめんね。

私をずっと愛してると言ってくれたの、本当に嬉しい。
私も愛してる。
今もその気持ちは変わらない。




だけど、変わるよ。




ちゃんと変わっていく。




だから、ごめんね。

あなたに最後まで甘えちゃって。

ジェラールの言葉に甘えることにしたんだ。







『(私は、またここから始める)』













――チャキッ


























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