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□バイバイ、エドラス
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消えかけているエドラスの魔力を吸収し続けるドロマアニムに、ナツ達は苦戦を強いられる。

永遠の魔力、その中でも凄まじいドラゴンの魔力を身に宿している4人をエドラスの魔力としようと目論むファウスト。

強大な敵を前に心が挫けそうになったウェンディ、そしてガジル。



しかし、




「あきらめんなァ!」




ナツが歯を食いしばって起き上る。


それに続いてルカもボロボロの体を起き上らせた。
彼女の蒼い瞳にはまだ闘志が灯っていた。





「まだ、終わってねェ…かかぅてこいやコノヤロー!!俺はここに立っているぞォー!!!」





ドロマアニムはナツを踏みつけようとしたが、ナツは受け止める。





「バカヤロー…魔力がねェんじゃどうしようもねェ…」



「っ捻り出す!!!」





ドロマアニムの重みに耐えきれず片膝をついてしまうナツ。

それでも必死に立とうとしている。





「っ明日の分の、捻り出すんだー!!」





ナツはドロマアニムを持ち上げ、投げ飛ばした。





『(明日の分……そうだね、ナツ。明日を迎えるんだ)』





再び立ち上がったドラゴンスレーヤーたち。





彼らは空のはずの魔力を絞り出し、ドロマアニムに向かっていく。

力を合わせた4人により、ドロマアニムの中にいたファウストは外に出され、ドロマアニムは破壊された。




ナツたちの力を前にしたファウストは、腰を抜かして気絶してしまう。






『や、やった…のかな?』



「だーっははっはー!王様やっつけたぞー!こういうのなんて言うんだっけ!?チェックメイトか!」



「それは王様をやっつける時の宣言ですよ…




「ギヒッ、バカが」



『(見てる?エドラスの私。…ちゃんと王様止めたよ)』






バカな私。
死んだら意味ないじゃん。
もしも会えたなら、そう言ってあげたい。

同じルカとして。





喜ぶのもつかの間、地響きが辺りに響き渡り、空に浮かんでいた浮遊島が落ちてきたいる。






『!…まさか…エドラスの魔力が…』

























「女王様…これは一体、なにが起こっているのですか…?」




突然の出来事に泣きそうな顔をしているメーベル。

シャゴットは静かに目を伏せ、




「エドラスの浮遊島は、この世界の魔力で浮いています。それが落下を始めるということ、つまり―――この世界から魔力が消えているのです」



「っそんな…」






消えていく魔力が光りのように空へと流れ出す。




それはエドラスの民が恐れていた出来事。




エドラスに生きる人々は絶望し、当たり前のようにあった魔力がなくなるという現実を目の当たりにして、世界は混乱していた。






「女王様ぁ…」





恐怖から泣きだすメーベルを、慰めるように抱きしめる。





「これがこの世界の定め。受け入れるのが、私達の運命なのです」




















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