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□エクシード
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ルカが王都で詮索している頃、
エドラスに来ていたナツ、ウェンディはアースランドのルーシィよりも凶暴で男勝りなエドラスのルーシィと行動を共にしていた。




今、エドラスでは魔力の枯渇が進みつつあり、
そのため、王国軍以外の魔法所持が禁止されるようになった。


魔導士ギルドの解散も余儀なくされて、多くの魔導士ギルドがなくなった。


王国から解散命令を出されながらもそれを拒む、エドラス最後の魔導士ギルド、それがエドラスのフェアリーテイル。




つまりは、闇ギルド。






ルーエンの街で王国軍に見つかり、逃げていた時、ナツ達はアースランドのルーシィと出会った。



彼女の話だとミストガンに導かれてエドラスに来たとのこと。










そして現在、シッカの町で寝泊まりすることになった。




皆が目指している王都はまだまだ遠いよう。










「ねぇ、こっちのルカには会った?」





ルーシィが好奇心溢れる視線をナツとウェンディに向ける。





「ルカ?そういえばいなかったな…」



「そういえばそうですね…」




ナツとウェンディは顔を見合わせて記憶を探る。




「ルカなんて奴、フェアリーテイルにいないぞ」




エドラスのルーシィ、通称エドルーシィが変わりに答えた。




「そっかぁ…、こっちのルカがどうなってるか気になってたのになぁ…」



「確かに気になりますね」



「ルカの反対って絶対に天真爛漫で子供っぽい感じだよ!」




ハッピーが失礼なことを言っているが、反対といったらそうなる。



アースランドの彼女は大人びていて妙に冷めているのだから、反対なら子供っぽいのだろうとルーシィは考えた。



子供っぽいルカかぁ、と各々で想像を膨らます。
ナツは赤ちゃんまで退化しているルカを想像しているんだな、と訊かなくても分かる。





「なぁ、そのルカって奴はどんな感じなんだ?」





エドルーシィはルカに興味があるようで、ナツ達に問いかけた。





「ルカはすっごい美人で歌が上手で言動とかも大人っぽいんだけど、生活スタイルがずぼらで妙に冷めてるの。

だけど凄く仲間想いで優しい子なんだ」



「へぇ…良い奴なんだな、ルカって」




「そうなの!ルカは私にとって妹みたいな感じなんだよね」




「ルーシィが姉なんてルカ可哀想」





失礼な発言をするハッピーの頬をつねり、ルーシィは笑顔を引きつらせる。





こちらのルカはどんな感じなのだろうか、想像すればするほど面白くなる。


ナツは次に一体どんなのを想像したのか、ぶふっと噴き出した。










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