『夜兎の宿命を拒む者』

□夜兎の王、女の国
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〜吉原〜






街は女で溢れかえっている。


鎖に繋がれて、死んだような目をした女達・・・





『(この場所は余り好まないな…)』





でも・・・


さすがは”常夜の街”と言ったところか・・・


日差しがなくて、夜兎にとってはこう都合な場所。



道理で、夜兎の王が好む場所だね・・・











『鳳仙の旦那はどこにいるのかな…?』




マントで身を包み、フードで顔を隠してるけど・・・



女に纏わりつかれるのは鬱陶しい。


















『………』


やっぱり、あの1番デカい建物かな〜??



一様、その建物の近くまで来たけど・・・






『(門番がいるから、簡単には入れなさそう…

となると………屋根から中に入るか)』





泥棒みたいという考えは……横に置いといて。



さっさと鳳仙の旦那に会いに行こう…













屋根の上に飛び乗る。


門番たちは気付いてないようだ…



さすがに人間が屋根に登るとは思わないよね…(汗)




『ここらへんかな…?』



かなり上まで上がって来たけど…



?「誰だ?そこに隠れているのは」


『チッ』



さすがは夜王といったところか…


気配だけで気付くなんて。




仕方なく、堂々と夜王の部屋へ入ると・・・




『うお…っ!!』


いきなり物が私目掛けて飛んできた。


ギリギリの所で避けたけど・・・



どんだけタイミング測って投げてんだよ!?









鳳仙「…貴様……何者だ?」


『春雨第七師団の凪です。以後、お見知りおきを^^」


一応、礼儀正しく挨拶をする。




鳳仙「第七師団……神威の部下か」


『ピクっ)』




部下という言葉にピキッときてしまう。




”神威の部下”ねぇ・・・(黒笑)









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