『闇の中の人形(マリオネット)』
□悲しき再会
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再びナツ達を目指して走り出した。
走りながらヒビキは説明を続ける。
ヒビキ「しかし、それは最終段階。まず封印が解かれると黒い光が上がる。まさにあの光だ。
黒い光は手始めに、“光と闇の狭間”にいる者を逆の属性にする。
強烈な負の感情を持った光の者は……闇に落ちる」
シャルル「それじゃ、ウェンディを気絶させたのは…!」
ヒビキ「自責の念は負の感情だからね、あのままじゃウェンディちゃんは闇に落ちていたかもしれない」
ルーシィ「ちょっと待って!それじゃあ“怒り”は!?ナツもヤバいの!?」
ヒビキ「…何とも言えない。その怒りが誰かの為なら、それは負の感情とも言い切れないし」
ハッピー「どうしよー!!意味が分からない!!(汗」
シャルル「あんたバカでしょ」
つまりは、ニルヴァーナの封印が解かれた時、正義と悪とで心が動いている者が性格が変わってしまう。
ヒビキ「ニルヴァーナの恐ろしさは、それを意図的にコントロール出来る点なんだ」
ルーシィ「え?」
ヒビキ「例えばギルドに対してニルヴァーナが使われた場合、仲間同士で躊躇なしの殺し合い、他のギルドとの理由なき戦争…
そんなことが簡単に起こせる」
ルーシィ「そんな…!」
ヒビキ「一刻も早く止めなければ……光のギルドは…“全滅”するんだ…!!」
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