『闇の中の人形(マリオネット)』
□悲しき再会
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ナツがウェンディをエルザの元に連れて行くことが出来た。
ウェンディのおかげでエルザの毒は抜けたもよう。
しかし、事態は思わぬ方向へと…
ナツ「そういや、ルカはどこ行ったんだよ?」
ルーシィ「それがね…」
言葉を発しようとした瞬間、森の奥が白い光に包まれる。
ルーシィ「何!?」
ウェンディ「黒い光の柱…?」
シャルル「まさか…!」
黒い光の柱が空に向かって伸びている。
ヒビキ「アレは……“ニルヴァーナ”!!」
ルーシィ「まさか、オラシオンセイスに先を越された…!?」
そしてナツは何かを感じ取ったみたいだ。
ナツ「あの光……“ジェラール”がいる!!!」
ルーシィ「Σジェラール………もしかしてルカ……それに気づいて…」
ナツはすぐさま光の方に向かっていく。
ルーシィ「ナツ!!ジェラールってどういうこと!!?」
ウェンディ「っ…あ、あたしの……あたしのせいだ…」
ジェラールの元に向かいながら、闘志が燃え上がっていた。
ナツ「会わせるわけにはいかねェんだ!!ルカとエルザには!!
アイツは…俺が……潰す!!!」
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『あの光……あそこにジェラールがいる…』
どうして生きているのかは分からない。
もしかして幽霊なのかもと思うルカだが…
『行かなきゃ……ジェラールの所に…!』
幽霊でも亡霊でも何でもいい。
彼に会いたい。
その想いが、彼女の足を光の方へと向かわせていた…
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シャルル「あー!!エルザがいない!!」
ハッピー「エルザ、もしかしてジェラールって名前聞いて…」
ウェンディ「どうしよう…あたしのせいだ…
あたしがジェラールを治したせいで、ニルヴァーナが見つかっちゃって……ルカさんやエルザさんやナツさんや…」
ヒビキが突然ウェンディに攻撃した。
ウェンディは気絶してしまった。
ヒビキは気絶したウェンディを背負いながら、ナツの後を追って行く。
ヒビキ「驚かしてゴメンね!でも、気絶させただけだから」
ルーシィ「どうして?てか何で走ってるの!?」
ヒビキ「ナツ君やルカ、エルザさんを追うんだよ!僕達も光に向かおう!」
シャルル「納得出来ないわね。確かにウェンディはすぐ愚図るけど、そんな荒っぽいやり方」
ハッピー「そうだよ!」
ヒビキ「…仕方なかったんだよ」
突然立ち止まった。
ヒビキ「本当のことを言うと、僕はニルヴァーナがという魔法を知っている」
ルーシィ「!」
ハッピー「本当に!?」
ヒビキ「…ただ、その性質上…誰にも言えなかった。
この魔法は意識してしまうと危険だからだ。
だから、一夜さんもレンもイヴも知らない。僕だけがマスターから聞かされている」
ルーシィ「どういうこと?」
ヒビキ「これは、とても恐ろしい魔法なんだ。
“光と闇を入れ替える”、それがニルヴァーナ」
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