『闇の中の人形(マリオネット)』
□懐かしき匂い
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グレイがレーサーを食い止めてる間に、ウェンディ達がいる洞窟にやってきたナツとシャルル。
洞窟の中に入ると…
どこか見覚えのある後ろ姿にその場に立ち止まる…
ブレインはナツを見て、勝ち誇ったように笑う。
ウェン「ごめんなさい……私っ…」
涙を流すウェンディ。
ナツ「ジェラール…!!」
顔を見て確信したように目を見開く。
ウェン「ごめんなさい…ふっく…う…ごめん、なさい…
この人は、あたしの…“恩人”…なの…」
シャルル「ウェンディ!あんた治癒の魔法使ったの!?
何やってるのよ!!その力をむやみに使ったら…!」
バタッとウェンディは倒れてしまった。
ジェラールは倒れたウェンディに視線を落とす。
ナツ「…何でお前が……こんなところに…!」
拳に炎を纏わせ、ジェラールに向かう。
しかし、ジェラールの掌から放たれた光りで、ナツは壁の方に飛ばされた。
ナツ「ぐわっ!」
ぶつかった衝撃で崩れた岩に埋もれてしまう。
ハッピー「ナツ!!」
ブレイン「相変わらず凄まじい魔力だな」
ジェラールは無言でブレインの方を見ると、ブレインにも攻撃した。
ブレインはその場から姿が消えてしまった。
ジェラールはハッピー達に何をすることもなく、静かに出口の方へ姿を消した。
洞窟から出たジェラールは、エリゴールから服を奪ったらしい。
そして掌を眺めている…
ジェラ「…ルカ…」
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『!!!!』
突然、立ち上がったルカ。
ルーシィ「ど、どうしたの?」
『(この匂い…嘘…そんなわけ…)』
ルーシィ「ルカ?」
ヒビキ「(様子がおかしい…)」
『ルーシィ!ヒビキとエルザのことお願い!!』
ルーシィ「Σちょっとルカ!!どこ行くの!?」
ヒビキ「普通、僕に2人を頼むんじゃ…(汗」
呼び止めの声も聞かずに、走って森の中に消えてしまう。
『(どうして…)』
胸がザワザワとザワめいて…
ドクン、ドクンと脈が鳴り続けている。
そんな訳ない。
頭で否定しても、匂いは確かなのだ。
間違える筈がない。
『っ…何でいるの……“ジェラール”…!!』
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