『闇の中の人形(マリオネット)』
□懐かしき匂い
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ナツ達は数組に分散して、ウェンディ達を捜していた。
ナツ、グレイ、シャルル
ジュラ、リオン、シェリー
一夜、レン、イヴ
そしてエルザの傍にはルーシィ、ルカ、ヒビキが残っていた。
ルーシィ「皆、急いで…お願い…」
ヒビキ「焦っても仕方ない。僕らは、僕らに出来ることをするしかない」
ルーシィ「出来ることって?」
ヒビキがアーカイブを発動した。
ヒビキ「向かう者、留まる者、僕達は即席の連合軍だけど、チームとして機能しなければ奴等には勝てない」
ルーシィ「その魔法……ジュラさんが“古文書(アーカイブ)”って言ってたけど…」
『アレで皆の動きが確認出来るんだよ』
ルーシィ「そうなんだ…」
ヒビキ「君は行かないくていいの?ルーシィ」
ルーシィ「エルザを置いてはいけないでしょ^^
それに、どう考えても…あたしが一番戦力にならないし」
『そんな謙遜しなくても、ルーシィは十分“怖い”と思う』
ルーシィ「ちょっと……それはどういう意味かしら?(汗」
ルカとヒビキが立っている隣りにルーシィは立った。
ルーシィ「ところで、そういうあんたは行かないの?」
ヒビキ「女性3人を置いて行けないよ^^」
ルーシィ「へぇ…意外と優しいのね^^」
『それだけじゃないでしょ?』
さすがに鋭い。
といった表情を浮かばせた。
ヒビキ「そうだね。僕の魔法は皆にここの位置を知らせることが出来る。
ウェンディとハッピーを救出しても、この場所に帰れなかったら意味ないからね」
ルーシィ「結構、色々考えてるんだ^^」
ヒビキ「一夜様の教えを、守ってるだけさ」
ルーシィ「クスッ)」
『惚れちゃダメだよ?ルーシィ」
ルーシィ「Σそういうんじゃないからね!!…ていうか…ルカは何で残ってるの?一番行きたがりそうだったのに…」
『ヒビキは戦闘に関して役立たずだし、エルザは今戦える状態じゃない…
こんなところを誰かに狙われたら危ないでしょ?』
ルーシィ「!…そっか^^心配してくれたんだ」
『…まぁ、そんなところ…なのかな^^』
ヒビキ「(ルカがブルーペガサスの人間以外にあんな風に笑うなんて…
フェアリーテイルに行って、変わったってことなのかな^^)」
彼女の成長をみて、ふと顔が綻ぶ。
今はフェアリーテイルでも、彼女はブルーペガサスで育った。
ギルドが違えど、ルカは…
自分たちの“可愛い妹”には違わない。
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