『闇の中の人形(マリオネット)』

□連合軍、集結!
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馬車の中、ルーシィは1人頭を抱えていた。




「何だか…とても大変な事が起きようとしてる気が…」



『顔色悪いね。乗り物酔い?』



「違うわよ!!何でこんな作戦にあたしが参加する事になったのか悩んでるの!!」












闇ギルド最大勢力“バラム同盟”

バラム同盟は六魔将軍(オラシオンセイス)、悪魔の心臓(グリモアハート)、冥府の門(タルタロス)、この3つのギルドから構成されている闇の最大勢力。

それぞれがいくつかの直属ギルドを持ち闇の世界を動かしている。



今回はその中の1つ、六魔将軍を討つ事に。



しかし、フェアリーテイルだけで討つとしたら他のバラム同盟にここだけが狙われる事になる。


そういう事で、他ギルドと連合を組む事になったのだ。



妖精の尻尾、青い天馬、蛇姫の鱗、化猫の宿。


4つのギルドが各々メンバーを選出し、力を合わせて奴等を討つというのが今回の作戦である。












「マスターの指名だ、文句を言うな」



『うんうん』



「あ、見えてきたよ。集合場所だ!」






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建物の中に入ったが…





「趣味悪い所ね〜…」



『ブルーペガサス、マスター・ボブの別荘だよ。私も数えるくらいしか来たことないから』



「アイツか……に、苦手だな…」



「そ、そういうな。
アレでも…ウチのマスターが手を妬いた程の実力者だからな」



「そ、そうなんだ…」



「ま、まだ、着かねェのかっ…?」




今にも死にそうなナツが呟いた。

そんなナツに「着いてるよ」とハッピーが答えた。











「はい!到着!」



突然声が響き、声のした方に注目する。



「はいはいはい!ようこそ!」


「「ようこそ!」」


「フェアリー!」


「「フェアリー!」」


「テイルの!」


「「テイルの!」」



「「「皆さんー!」」」




突如スポットライトが見知らぬ3人の男を照らす。


フェアリーテイルの皆は驚いているが、1名は顔を引きつらせながら「まさか…」と呟く。






「「「お待ちしておりましたー!」」」



「我ら」


「ブルーペガサスより」


「選出されし」



「「「トライメンズ」」」



「百夜のヒビキ!」


「聖夜のイヴ!」


「空夜のレン!」




金髪の端整な顔の青年と、同じく金髪の可愛らしい少年、それから黒髪で色黒な青年がそれぞれポーズを決める。



幻聴でありうが、後ろにキラキラとした効果音が鳴り響いている。





「ブルーペガサスのトライメンズ!?か、カッコいいー!!」




ルーシィは目をハートにしてカッコいいと口にしているが、ルカは冷めた目でルーシィを見る。




『…はっ、どこが?』




その口調はルーシィの目は節穴なのか、と訊いているようだった。





「だって!あのヒビキって人、週サラの“彼氏にしたい魔導士ランキング”でいっつも上位にいるあのヒビキ・レイティス!?」





『(確かに、そんなランキングもあったような…)』





そんなの見た目だけだ。



ルカは頑として彼らのイケメン説を否定した。











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