『闇の中の人形(マリオネット)』

□ファンタジア
1ページ/4ページ




ラクサスはナツとガジルで倒したらしい。




色々とあり、今日のファンタジアは延期になり、明日の夜になった。



マスターの容体も安定したそうだ。








『え、私も参加するの!?』





驚いたように目を見開いた彼女に、ハッピーが「怪我人が多いからね」と付け加えた。






『私、人前に出るの嫌なんだけど…』



「ルカだったら“人魚姫”なんてどう?」



「いいんじゃねーか。その容姿なら華やぐだろうぜ」





ルーシィとグレイの称賛を浴びながらも、ルカの表情は引きつったままだ。





『…やりたくない』



「ま!そういうなって。あんなの参加出来ねェしな」



「…だね」





グレイが指差したのは、包帯だらけのナツとガジル。



ナツに至っては足と左目周辺、髪の毛しか見えていない。




ミイラみたい、とルカは心の中で思った。






「…あんなのとか言うなよ」



「ふぁがふぁあが」



『その怪我で?無理無理』



「その怪我で参加出来る訳ねェだろ、クズが」



「ふぉあがふあ!」



「そりゃあ関係ねェだろ!!鬼かお前は!!」



『ですね…』





3人の会話する様子をポカンと見つめるルーシィ。





「何で通じてるのかしら…?」






滅竜魔導士で何かを感じ取っているらしい。


さすが竜。






『……!』





周りの空気が張り詰めたのを感じ、出口の方に目を向けると、顔や体に包帯を巻いたラクサスがいた。









.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ