『闇の中の人形(マリオネット)』

□バトル・オブ・フェアリーテイル
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お風呂から上がり、すぐさま布団に入るルーシィ。




「おやすみなさーい」




『もう寝るの?』




「今日も疲れたからね」






布団に入るな否や違和感を覚える。



そして見覚えのある布を見たルーシィは…






「…何か見覚えのある……て!」





ベットから飛び降り、布団の中に潜り込んでいる人のマフラーを思いっきり引っ張った。




そして、ベットから落ちたのは…





「ぎゃああああ!!」




『あっ……ナツが入って来たこと忘れてた…』




「おはよう、ルーシィ」





起き上がるナツなのだが…




「あたしこっち!てかここアタシんち!てかアタシのベット!!」



「あい…」



「返せー!!」




ナツのマフラーを奪い取るが、ナツはそのままベットの中へと戻って寝てしまった。





「ナツのマフラー返して〜…」




ハッピーが寝ぼけ眼でルーシィに言った。

ルーシィは手に持っているマフラーをハッピーに渡すと、ふとした疑問をぶつけた。





「そういえばこれ、絶対に放さないわよね」



「それ、イグニールに貰った物なんだって」



『イグニールって……ナツを育ててくれたっていうドラゴン?』




「あい」




ドラゴンという単語にルカはウィズアースのことを思い出す。



あの時の自分も、ウィズアースを捜していた。





『(ナツもドラゴンに会いたいんだよね……皆、どこにいるんだろう?)』









それから話はフェアリーテイル最強決定選をやったら凄そうという所までいった。




確かに…、と頷くルカ。








「はいはい、凄いわね〜」




『ん?ハッピー、その紙は何?』




ハッピーの背中には紙がささっていた。





「あ、これルーシィに渡そうと思ってたんだ。

お金ないんでしょ?」






その紙の内容は収穫祭についてだ。


マグノリアの街は今、この準備に追われているのだった。







「右下の方を見て」



「ん?ミス・フェアリーテイルコンテスト?」



『優勝したら50万Jみたいね…』




「50万!?家賃7か月分!!そして何てあたし向き!!」




『ふーん……優勝するだけで50万J貰えるのか…』





興味深そうに紙を見て呟く。



それにルーシィは色んな意味で驚いてしまう。




「まさかルカも出るの!?」




「ルカが出たら、ルーシィの勝ち目ないね」




「それはどういう意味かしら?」




「そのまんまの意味です」





『うーん、私は出るつもりないな。そういう仕事は向かないし…』





「(やった!!優勝候補が1人消えた!!いける!50万!!)」






『(ルーシィが燃えてる…)』











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