『闇の中の人形(マリオネット)』
□少しだけ…
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マグノリアの丘の上…
木に凭れ掛かりながら、ルカは1人で考え事をしていた。
『………』
彼女が手に持っていた手紙に映っているのは…
「《そっちの生活はどう?皆と仲良くやっているかしら?》」
『(マスター…)』
ブルーペガサスのマスター、ボブ。
「《実はね……そろそろ帰って来てもいい時期じゃないかしらと思ってね…
そろそろ帰って来ない?ブルーペガサスに。
皆、あなたの帰りを待っているわよ》」
そこで手紙の内容が終わった。
それを聞き終わると、深いため息が出てくる。
『帰って来い、か…』
そろそろだと思っていた。
フェアリーテイルに来て、少しだけ自分は変わった。
もう少しだけフェアリーテイルにいたいとさえ思えるようになった。
『(やっぱりダメなのかな…)』
ブルーペガサスに戻れば、フェアリーテイルとは…
また無関係に戻る。
『………』
こんな事で迷ってバカみたいと自虐的になる。
前までの自分なら、すぐに答えを出せたのに…
今は凄く迷う。
『っ……どうしよう…』
自分がどうしたいのかも分からないなんて…
バカ気てる…
ルカはマグノリアの街を見て、切なくなった。
.→To be continued...