『闇の中の人形(マリオネット)』

□私の選択、仲間の存在
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「ルカー!」



ハッピーが飛んでルカに抱きついた。


それに驚くと、後ろからエルザ達が焦った顔をしてこちらに向かっている。




『ハッピー!?それに皆!!どうしてここに…?』







「ねぇ……最近何かあった…?」




ルーシィの問いにドクンッと脈立った。





『別に、何もないよ』



薄ら笑いを浮かべる。

似合わないことをしてみるが、顔が引きつってしまう。

でも、上手く笑えている筈だ。




「………」


グレイがズカズカとルカに歩み寄ると彼女の頬を思いっきり引っ張った。



『!?いひゃい!いひゃい!』





「ちょっと、グレイっ!(汗」




ルーシィが止めようとしたが、グレイはすぐにルカの頬から手を放した。




「お前の作り笑いなんてお見通しなんだよ、バーカ」





引っ張られた頬を押えた。



そしてエルザがルカの肩に手を置いた。




「余り1人で思い詰めるな、私達は仲間であろう?」





『………』








―ポロッ…



ルカの目から涙が流れ出す。








「ど、どうしたっ!?」



ナツが焦った声を出した。



「引っ張られたほっぺがそんなに痛かったの!?」



ハッピーも焦っているみたいだ。




「何!?グレイっ…貴様〜!!」



エルザの怒りの矛先がグレイの方に向く。



「俺のせいかよ!!(汗」





「ルカ、大丈夫!?」


ルーシィも心配そうに聞いた。



『うん…』



涙をぬぐうと、そっと声を出した。







『私……青い天馬(ブルーペガサス)に帰る事にしたの』








「「「「「え!!?」」」」」







ルカの言葉に喧嘩に発展しそうだったエルザ達まで動きを止めた。





そんな彼らをみて、ルカは頷いた。







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