『桜の下の姫君へ』
□玉章と七人同行
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浮世絵町に不穏な空気が流れている・・・
そして、奴良組にも・・・
リクオ「四国の奴ら……」
桜「リクオ様、怖い顔してますよ?」
リクオ「桜……いや、いろいろと考えてて…」
桜「…私はリクオ様にそんな顔してほしくありません。
リクオ様にはいつものように……笑っててほしいです…」
リクオ「桜…」
桜「だから、そんな怖い顔しないで下さい。『笑う門には福来たる』ですよ^^」
リクオ「ありがとう^^」
そこに現れたのは・・・
リクオ「牛鬼…」
桜「牛鬼様」
牛鬼「窮地だな、リクオ。
今こそ……奴良組若頭としての進化が問われる時だぞ。心して掛かれ」
リクオ「コクッ)」
次の日・・・
清継くんは昨日の夜の怪奇現象に没頭していた・・・
桜(四国の妖怪は畏を集めているのでしょうか…?)
学校も昨夜の事での動揺で持ち切りだった。
これ以上の被害拡大を防がなければなりませんね・・・
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〜夜〜
桜「え!?花開院さんが怪我を…!」
リクオ「そうみたいなんだ…」
私の力で治してあげたいのは山々なのですが・・・
それでは正体がバレてしまう。
何だか心苦しいです・・・
桜(四国妖怪の目的は奴良組のシマを奪う事だとしたら…)
リクオ様たちは只今会議中。
本当は私も出なければいけないと思いますが、少し気になる事があり、桜の木に登って考え込んでいた・・・
桜「ふぅ……これから、何が起こるというのですか…」
「ぐぁぁぁッ!」
妖気…ッ!
「ぎゃああああッ!!」
桜「下ッ!」
私は桜の木から飛び降り、小妖怪たちが集まっている池へ・・・
桜「酷い……」
一瞬の出来事だったと思う・・・
私が近くにいながら・・・
こんなことに・・・
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