短編-よみきり
□いいまちがい
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*注意*
エロワードネタです。
なのでとってもシュールです・・・。
ご了承くださいませ!
「金髪に金の瞳の男の人を見ませんでしたか?」
赤いコートに長い髪を束ねた
小さな男の子。
「いいや、そんな容姿の人は君が初めてだよ。
君の家族かい?」
「はい…。ボクの兄さんなんです。」
金の瞳に涙がたまる。
「もうずっと行方不明なんです。
ボクには兄さんしか家族がいないから…」
そう言って俯く。
たった一人の家族を失うとはどれほど辛いことなのか。
こんなに小さな子なのに。
「君のお兄さんはどんな人なんだい?」
「…とてもボクのことを大切にしてくれてて。
でも短気で怒りっぽい。
だけど凄く強くて優しいんです。」
「いいお兄さんなんだね。」
少年はぱっと顔を上げ
にこりと微笑む。
「…はいっ!」
「もし見かけたり、噂を聞いたりしたときは伝えるよ。」
「ありがとうございます…!」
「君のお兄さんは、なんて名前なんだい?」
「…っ!
エロワード・エルリックです!」
「え?」
「あっまちがえた。」