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□第四話
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監督の練習メニューはかなりハードで、みんなかなり疲れている。
久遠監督
「壁山!なぜもっと前に出ない!突っ立ているだけがディフェンスか?そんなことしか出来ないディフェンスは、私のチームにはいらない!それから風丸!」
風丸は返事をして監督の方を向いた。
久遠監督
「何故パスを出した?鬼道の指示だからか?お前は鬼道の指示がないと満足にプレー出来ないのか!」
そのあと不動くんのラフなプレーを褒めたのでチーム全体は不安定になりある者はチームメイトを嫌い、またある者はやる気を無くし落ち込む。
チームは崩壊寸前
そして俺の理性も崩壊寸前
まぁそこをぐっとこらえて不動との練習に集中する。
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食堂にて
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メンバー全員、黙って食事をしている。
実は音無さん達が久遠監督について調べたらしく、久遠監督は呪われた監督だとか言い出した。
円堂は信じてないが、周りは監督への不信感もあり信じ気味だ。
あー、もう無理。
ガマンできない!
『っぶ、あははははは!』
俺はこらえきれず笑ってしまった。
鬼道
「なにがおかしい!チーム全体で悩んでいるんだぞ!!」
鬼道くんが怒鳴り声を上げたがそんな事はどうでもいい
『あー、バッカみてぇ、呪いとか普通信じるかよ。それにさぁ、いくら監督が厳しくても従わなきゃいけねぇよ、当たり前だろ?そんなこともわからない奴ばかりなのかこのチームはよォ』
俺の言葉を聞いて全員顔をしかめた。
言い返したくても返せない。
そんな顔をしている
『あとさ、何で不動くんをみんな嫌ってんの?』
その言葉に全員が反応した。
そして鬼道君が真っ先に口を開いた。
鬼道
「あいつは俺の仲間を傷つけた!サッカーが出来なくなるかもしれないようになる技だって使わせた!許せるわけないだろう!!」
鬼道くんは肩を上下させながら息をしている。
本当にこいつら餓鬼だ。
『じゃあさ、聞くけどそこのエイリア学園の二人…グランとレーゼだっけ?君達はいろんな学校を破壊してきたよね?なのに嫌われもせず仲良しこよし?きにくわねぇ。』
ヒロトと緑川は下を向いて黙っている
ほかの奴らは何で知ってるんだって顔してる=間抜け面だねww
『あと、風丸君だっけ?君もチームメイトを傷つけたよなぁ?ダークエンペラーズだっけ?鬼道くんもさ、雷門と対戦したときボコボコにしてたじゃん?なのに仲良くしてる。それってさぁ…』
ズルくない?
自分でも驚く位低い声がでた
メンバー全員が黙って沈黙が長く続いた。
黙んなよ、ちくしょう。俺が悪いみたいじゃん
俺は沈黙に耐えきれなくなり、不動君を連れて逃げ出した
何で不動君を連れてきたかって?
彼は一人にしちゃいけないからさ
俺にそっくりだからわかるんだ
彼も過去に闇を抱えて生きている
なんとなく
そう感じた
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