キセキの始まり

□7Q
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「問題・・・大アリよ!」
 

え?


「確かに、実力テストは成績には関係ないわ!けど・・・」
 

はい。


「うちの学校は一学年約300人。その順位がはっきり出るのよ」
 

はい?


「そして、下位100名は来週土曜日に補習」

「これが、問題なんだよね〜」

 
はいぃぃぃぃぃ!?


「え・・・」

「土曜日・・・。って、決勝リーグ!?」

「そ。だから、テスト悪ーと試合行けねーの」

「いや、そんな軽いノリで言わないでくださいよ!日向先輩!!」

「いや、事実だろうが。・・・つーわけで!中間の結果で危ないと判断したら、今夜から監督家で勉強合宿だ。一番広えーから」

「監督ン家・・・?」

「相田先輩の自室・・・」

「そう。リコの部屋ですよ」

「勉強だからね?言っとくけど・・・」
 

え、マジ。

行きたいんだけど。


「補習で試合に出れん馬鹿に、ウフフな展開なんぞあると思うなよ」

「カズ〜。ウフフな展開って何?」

「今日、私の家においで。教えるから」

「わーい」

「大和。教育的指導入れていいか?」

「冗談だよ。なー子」
 

・・・そうですよねー。

すみません。

てか、粟花先輩相変わらずそういうの疎いよな。

カズ先輩・・・、目が本気だったんだけど。

撫子先輩ナイスでっす。
 
そんなこんなで、降旗、福田、河原の三人は先輩に見せ終わっていた。


「う・・・ん。これなら大丈夫じゃない?あとは、ちゃんと復習しといてね」

「あと残るのは・・・」



「はい」
 
と、黒子。


「うす」
 
と、火神。


「・・・てへっ」
 
と、僕。



(きた・・・!!)

(決勝リーグで不可欠にして一番予想できない奴ら・・・・・・!!ぶっちゃけ誠凛男女バスケ部の未来がかかっている!!)


「じゃ、まず黒子君ね」



【国語81点、日本史63点、英語55点、・・・・・・】



(わぁあ〜〜〜〜〜。フッツ〜〜〜〜〜)


「わっ、悪くないわ!

「けど、特によくもないな・・・」

「・・・・・・」

「あ、でも・・・国語はいいんじゃない?」

「よかった!」

「ですが、フツーですね」

 
黒子のテストをみつめる二年生たちがそれぞれコメントを述べる中、火神はそんな黒子を見て驚愕の表情を浮かべていた。


「黒子、お前そんなに頭よかったのか・・・」


(・・・え!!?)


「・・・まさか。てか、やっぱり!?」

「ここは期待を裏切ってほしかったな」



【国語3点。日本史14点。英語41点・・・・・・】



(ヒデェ・・・!!!)


「馬鹿だとは!馬鹿だとは思っていたけども!!ここまでか!!」

「うっ・・・」

「フツーに0点もあんじゃねーか!!すげーよ!逆にな!」

「うう・・・」

「しかも、英語悪いって何!?」

「帰国子女だろお前は!!」

「日本の英語が細かすぎるんだよっ!!もっとテキトーっつうか、通じりゃいいんだよ。言葉なんて!!」

「開き直んなぁああ」
 

火神の悲惨なテストを見た二年生から罵倒された火神は開き直って反抗したが、リコに制裁をくらった。
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