The cruel game of heart

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どうして笑う?




その疑問がアリスの胸中を駆け抜けた。


マゾ?


そんなギャグじみた考えしか浮かばなかった。





その場がしばしの静寂に包まれた。


瞬間、その場にいるものが目を覆わなければいけないほどの突風が吹いた。


その中に舞っていたのは花びら。

蒼い、蒼い。

人工的な蒼。





その風が止んだときには、大量の朱が蒼い花びらに代わっていた。
 




突然、青年が背後に腕を払ったが、半瞬先に黒い腕が青年の腕を絡み取り、黒い脚が青年の足をすくうと、青年を下敷きにして、黒いソレは倒れこむ。
 

蒼い薔薇が散るそこには黒いパーカーのみで、人影などない。
 

上半身に黒いシャツをだけのキラは青年の両腕を地面に押さえつけながら、マウントポジションをとった。
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