The cruel game of heart
□7
1ページ/10ページ
空を裂く鉛玉。
その銀色を吸い込む黒。
白い肌を抉り、朱が飛び散る。
ガクリとくずれた黒い身体。
地面に着いた膝をつたい、朱色の液体が歪な斑模様を描く。
「っ……」
キラの両大腿からの大量出血にアリスは眩暈がした。
急所でなくとも、大量の出血。
いくら、キラが強いといえども、失血による死は免れないのでは…………。
ましてや、脚の負傷。
動くこともままならない。
しかし、キラは笑っていた。
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ