The cruel game of heart

□0.5
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一人目の余所者は現実主義。

もう恋はしないと決めた、姉思いの捻くれ者。

彼女は不思議な世界を夢だと信じ、現実に帰るため、夢として過ごすことを決めた。

彼女が愛したのは姉と過ごした日曜の午後。



二人目の余所者は理想主義。

何かに縋ることでしか己を保てない、無力な愛されたがり。

彼女は不思議な世界を理想郷と思い、愛されるために、必死に生きることを決めた。

彼女が愛したのは家族三人で過ごした日曜の午後。



三人目の異物は自称平和主義。

余所者を惑わし、役持ちを驚かせ、役無しを惹きつける、奇天烈な嘘つき。

それは不思議な世界を次元の異なる世界と認知し、ゲームの盤上に上がることを決めた。

それが裏切ったのは数多の時間と想い。






























赤い国に降りかかる黒い異物。



想いと時間が交錯し

  想いと時間が工作され

     重いと時間がこう囁く









自分たちは何モノなのだろうかと
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